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【Netflix】台湾映画『先に愛した人』あらすじ・感想

 

台湾映画『先に愛した人』あらすじ

 
メインキャラクターは3人です。

サンリェン:息子と2人暮らし。夫はある日突然自分はゲイだと告白し家出。
チェンシー:サンリェンの中学生の息子。口うるさくヒステリックな母親にウンザリ。
ジエ   :夫の愛人(男)。俳優兼演出家。

亡くなった夫の保険金の受取人が息子から夫の愛人(男)に変わっていることを知ったサンリェン。
息子を連れて、保険金を奪い返そうと愛人のもとに乗り込むシーンからストーリーが展開します。

 

 

台湾映画『先に愛した人』見どころ

3人の関係性の変化

サンリェンにとってジエは、夫と、息子の留学資金になるはずだった保険金を奪った男で、まさに敵そのもの。

チェンシーは、留学して母親からは離れるために、保険金を奪い返そうとジエに近づく。母親はうっとうしいだけの存在。

ジエは、突然サンリェンとチェンシーが自分の生活に入り込んできて、ウンザリしている。

そんな3人がお互いを知っていく過程で、それぞれの心境に少しずつ変化が生じて、3人の関係性も変化していく様子が丁寧に描かれています。

 

イラストとのコラボ

ときどきイラストレーションが画面に入ってくるのですが、これがいいアクセントになってます。

ドロドロしそうな話の中に、クスッとした笑いをもたらしてくれる効果と、ちょっとオシャレな作品だなと思わせる効果があります。

 

息子の視点

ときどき息子の心の声がナレーション的な感じで入っているのですが、意外と冷静に大人たちを観察しています。

息子は画面上ほとんど無表情なのですが、この心の声で彼の心情の変化が読み取れ、ストーリー展開の理解にも一役買ってます。

 

LGBTQイシュー

サンリェンは、ゲイであるジエに対して偏見満載の暴言を吐きまくり、挙句の果てにはジエの母親に息子がゲイだとバラしてしまいます。

夫を男に奪われた妻・母親としての言動ですが、彼女を世間一般の同性愛者への見解の代表者として登場させているような気もします。

息子がゲイだと知ってしまった母親の反応は、映画の中でしっかり描かれています。

自分の本心を偽って女性との結婚を選んだ夫がそもそもの原因なのですが、社会的に許されないゆえの選択であったという事情も見えてきます。

 

母親役を演じたシェ・インシュエンさんについて

 
この役で、2018年の金馬奨(台湾のアカデミー賞のようなもの)で 最優秀主演女優賞を受賞しています。

感情的でヒステリックだけど、息子を守ろうと必死な母親、また一人の女性として葛藤する姿など、見事に演じていると思います。

2020年の映画『弱くて強い女たち』では、クールで自由奔放な長女役を演じているのですが、とても同じ人とは思えません。

まさに女優って感じです。

『弱くて強い女たち』の記事も書いてます。
台湾映画『弱くて強い女たち(原題:孤味)』あらすじ・感想

 

まとめ

 
結局、保険金は誰が受け取るのでしょうか?

私は、この映画を見てよかったと思える終わり方だったと思います。

台湾映画『先に愛した人』は、現在Netflixで配信中です。

興味がある方は、のぞいてみてください。

余談ですが、『先に愛した人』(原題:誰先愛上他的)は、第92回アカデミー賞国際長編映画賞に台湾代表作として出品されています。

この作品は選ばれませんでしたが、その時の受賞作は、韓国の『パラサイト 半地下の家族』だったんです。

『パラサイト 半地下の家族』はストーリーの展開から結末にいたるまで、ある意味ものすごく韓国らしい映画だと思います。

受賞はしませんでしたが、映画鑑賞後の清々しさ度合いでは、圧倒的に『先に愛した人』が勝ってます!

ちなみに、『パラサイト 半地下の家族』もNetflixで配信中(2021年3月現在)ですので、興味がある方は見比べてみてはいかがでしょうか。

 

最後に、中国語学習者の方へ

 
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LLNについての記事はこちらです。
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今回は以上です。

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