ドラマのタイトルとなっている「ストーブリーグ」とは、プロ野球のオフシーズンのことです。
選手・監督の契約更改やトレードなど、来シーズンにそなえて各球団が試合とは違った戦いを繰り広げる期間になります。
ドラマの主役は選手たちではなく、野球チームの裏方の運営側の人々です。
それだけを聞くと地味でつまらなさそうな印象を受けるかもしれませんが、決してそんなことはありません!
しかも、野球のことをよく知らなくても楽しめるドラマです。
韓国ドラマ「ストーブリーグ」のストーリーのつかみ
そんな野球未経験者のGMが最初に取り組んだのは、チームのスター選手のトレードだった。。
こんな設定だったら、つかみはOKだと思いませんか?
韓国ドラマ「ストーブリーグ」の見どころ
「ストーブリーグ」には、ストーリーをおもしろくするための仕掛けがいろいろあります。
GMのキャラ設定
- 野球チームのGMなのに野球経験がない
- いつもクールで淡々としていて、人に媚びたり忖度することがない
野球の素人が野球チームを強くするための成果を次々とあげていくという意外性や、感情的な登場人物が多い中でGMは常に冷静というコントラストが物語をおもしろくしています。
変化への抵抗
人は、現状からの変化や革命に対して抵抗感を示しがちなものです。
新参者でしかも野球の素人のGMに対して、スタッフたちは不信感しかない
GMの実は緻密なデータ分析に基づいた戦略も、最初はスタッフたちの目には常識はずれな突拍子もないやり方にしか見えない
そんな厳しい環境の中で、GMはどのように巻き返していくのか?
バラバラから一致団結へ
GMがチーム強化のための成果を着々とあげていくにつれて、スタッフや選手たちはGMに信頼を寄せるようになります。
優勝なんて無理だとあきらめていた選手やスタッフたちも、「もしかしたら優勝できるかも」という希望をもつようになり、優勝という目標に向かってみんなが一致団結していきます。
次から次へとふりかかる試練
ところが、ことは順調に運ばない設定になっています。
親会社は、会社にとってはお荷物でしかない赤字続きの「ドリームズ」を円満に解散させたいと思っているのです。
そのため「ドリームズ」は、選手の年俸30%削減、直前の海外キャンプ中止、トレードで獲得したばかりの優勝には不可欠な投手の再トレードなど、親会社からの妨害で何度も苦境に陥ります。
それらのピンチを、なんとか乗り越えていく過程が痛快です。
恋愛要素ゼロ
「ストーブリーグ」では、主要な登場人物たちが恋に落ちたり、誰かと恋愛関係になったりというラブストーリーが全くありません。
そのおかげで、余計なエピソードに気をとられることなく、ストーリーに集中できた気がします。
「ストーブリーグ」から学んだ韓国文化
「ストーブリーグ」の中には、兵役制度がある韓国ならではのエピソードがありました。
ドラマの中では、米国籍を取得して兵役に就かなかった選手がドリームズの外国人選手として雇われることになるのですが、マスコミからの厳しいバッシングにあったり、その選手自身も兵役に行っていないことにものすごく負い目を感じている姿が描かれています。
韓国では世間が納得できる理由なく兵役に服さなかった人は、兵役逃れの罪人、国家の裏切者と見なされるようです。
この部分は、韓国の兵役制度とそれに対する韓国人の考え方の知識がないと理解がむずかしいかもしれません。
私がこのドラマから学んだことは、兵役逃れと見なされた人は一生そのレッテルを背負って生きていかなければならないという韓国社会の厳しさです。
最後に
韓国ドラマ「ストーブリーグ」は、現在(2022年8月)、U-NEXTで配信中です。
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今回は以上です。
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本ページの情報は2022年8月時点のものです。
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