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台湾の歴史を知る

「台湾を知ると世界が見える 知らなきゃ損する台湾の真実」から学ぶ

国際政治学者の藤井厳喜氏と、台湾人で日本で医師をしている台湾独立建国連盟日本本部中央委員の林建良氏の2人の対談形式の本です。

「知らなきゃ損する”台湾の真実”」という副題に惹かれて、この本を手に取りました。

この本が一番言いたいことは、台湾の危機は日本の危機につながるということをもっと日本人が認識すべきということ、それから中国の脅威から日本を守るためには、台湾そしてアメリカと手を組んで立ち向かわなければいけない、ということではないかとみました。

 

 

多くの日本人が認識していない台湾についての情報

この本を読めば、台湾についていろいろと知ることができるのですが、その中から、多くの日本人が認識していないであろうと思われる台湾の情報をいくつかピックアップしてみました。
 

日本統治時代に日本が台湾に残したもの

日本統治時代に日本が台湾に残したものは、負の遺産ばかりではありませんでした。

鉄道、道路、港湾、水利設備などの台湾のインフラは、基本的に日本統治時代に日本が一流の人材と多額の費用を投入して建設したものです。
上下水道においては、世界最先端の設備が東京より先に台北に設置されています。

また、学校教育、「日本精神」を普及させました。
「日本精神」のことを、この本では「規律」「清潔」「正義感」「冒険心」の4つの性質だと言っています。

 

台湾が「中華人民共和国」の一部であったことは一秒もない

「中華人民共和国」(以下、中国)は、台湾はもともと中国の一部と主張しています。

しかし、

台湾の現在の国名「中華民国」は、中国大陸で毛沢東の中国共産党との内戦に負けて台湾に亡命してきた蔣介石率いる国民党が、「中華民国」という名前の政権を設立したところから由来

つまり、「中華民国」という名前の亡命国家によって台湾は占領されはしたが、1949年の「中華人民共和国」建国以来、台湾の領土が中国に支配されていたことは一度もない

 

日本の「台湾」と「中華人民共和国」に対する見方

日清戦争で日本は清に勝利し、台湾は1895年に清から日本に割譲されて、終戦の1945年まで約50年間日本の統治下にありました。

その後、

敗戦した日本は台湾を放棄することになるが、サンフランシスコ講和条約(効力発効は1952年)においては、「日本は台湾を放棄した」と明記されているだけで、「中華民国」に割譲するという内容は一切書かれていない

1972年の日中共同声明において、「台湾は中華人民共和国の不可分の一部である」という中国の主張を日本は承認していない

 

台湾を守ることは日本を守ること

もし台湾が中国の一部になった場合、日本にどんな影響があるのかを認識している日本人はどれだけいるでしょうか。

そうなったら、

日本は、日本のシーレーンである台湾海峡とバシー海峡に出入りできなくなる

戦争にでもなったら沖縄は守ることができない

中国の核ミサイルを積んだ潜水艦が台湾の東海岸からアメリカまで行けるような事態になったら、アメリカは自国を犠牲にしてまで日本を守ってくれない ⇒ 日本は中国の支配下に??

 

東日本大震災でのできごと

台湾から200億円を超える世界最多の義援金が送られたことは、多くの日本人が知っているし、多くの日本人が台湾に対して感謝の気持ちを抱いたことと思います。

しかし、日本政府が中国に気を遣って、そんな台湾を冷遇していたことがこの本に書かれていました。

日本政府の対応は本当に残念としか言えません。

日本への救援隊派遣を最初に申し入れたのは台湾だったが、当時の日本の民主党政権は中国の救援隊が入ってからでないと台湾の救援隊は入ってはいけないとして、台湾の救援隊は台湾の空港で足止めされた

日本政府は、台湾の民間からの救援物資に通関税を課税し、被災地への輸送にも非協力的であった

震災翌年の献花式で、台湾の代表が外国政府の代表席に座ることを許されず、一般席に案内された

 

まとめ

ほぼ対話形式なので、読みやすかったです。

台湾のガイドブックの内容を超えて、台湾の歴史、現在の台湾の置かれている状況を知りたい人にとっては興味深いことが書かれていると思います。

今回は以上です。
 

 

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