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台湾の歴史を知る

「新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論」を読んでみた


 

「台湾論」を読もうと思ったきっかけ

初版が2000年と約20年前の漫画ですが、先日読み終わった本「台湾人と日本精神」(蔡焜燦 著)からその存在を知りました。

「台湾人と日本精神」(蔡焜燦著) から日本統治時代を生きた台湾人を知る

「台湾人と日本精神」の中に書かれてあった、「台湾論」の台湾での発売後に起こった同書をめぐる騒動が衝撃的だったので、どうしても読みたくなったのです。

 

騒動の内容・台湾の反応

  • 「台湾論」は台湾の歴史・政治問題に深く切り込んだ内容だったため,台湾のマスコミによるバッシングが展開
  • 「台湾論」や日本国旗まで燃やすパフォーマンスが繰り広げられた
  • 著者の小林よしのり氏の台湾入境(入国)禁止措置にまでに発展
  • 当時の陳水扁台湾総統が小林よしのり氏の入国禁止措置に対して反対を表明
  • 漫画に登場した蔡焜燦含む親日台湾人への批判が殺到

 
※台湾のマスコミは外省人(国民党軍とともに中国大陸から台湾にやってきた人々)に牛耳られているため、大々的にマスコミを中心としたバッシング運動が展開されたようです。

それにしても、異国の一冊の漫画がこれほどまでに影響を及ぼしたことに驚きを覚えました。
 

 

「台湾論」の印象に残ったところ

「台湾論」に登場する台湾人=小林よしのり氏が台湾で実際に会った人々がすごすぎる

たくさんの方が登場していますが、以下に紹介する3名が特にビッグな方々です。

元台湾総統 李登輝

一見すると気さくなおじいさんの李登輝氏が本当にスゴイ人だったことがわかります。

李登輝氏なくして今の民主的な台湾はありえなかったことも学ぶことができます。

奥さんとのほほえましいエピソードなども描かれていて、李登輝氏の素の人柄も垣間見れます。
 

当時の台湾総統 陳水扁

陳水扁氏が民主化運動のため、8か月以上獄中生活を送ったこと、奥さんが自動車事故に見せかけたテロで半身不随になってしまったこと、など過酷な人生を歩んでこられたことを知りました。
 

奇美実業の創設者 許 文龍

台南にある奇美博物館のオーナーでもあります。

許 文龍氏は日本語世代で親日の方ですが、「日本の教育において昔はただ悪かったと教えるのではなく、昔の日本人の偉業を教えるべき」、また「慰安婦の強制連行はなかった」などを小林よしのり氏との対話の中で語っている様子が描かれています。

「台湾論」の騒動において、特に慰安婦についての発言がバッシングの対象になったそうです。

 
「台湾論」では、こんな大物たちに異国の漫画家の小林よしのり氏が次から次へとスムーズに会っていく様子が描かれているのですが(しかも李登輝氏とは2回も会っています)、「台湾論」の企画に関わった人は台湾にかなりの影響力をもつ人に違いないと思いました。
 

台湾の歴史が40ページの漫画でかなり理解できる

「台湾論」の第八章に台湾の歴史が描かれています。

ビジュアルに訴えてくるので、漫画だとやはりわかりやすいです。

海外旅行先として大人気の台湾、そして親日の台湾、そんな台湾の歴史を知っている日本人は意外と少ないと思います。

台湾に興味がある日本の方々に、第八章だけでも読んで台湾の歴史を知ってほしいと思いました。
 

反日の韓国と親日の台湾の比較

同じく日本統治下にあった韓国と台湾の対日感情の違いの背景が説明されている個所も印象に残りました。

台湾人の年配者が韓国を訪れたとき、韓国の年配者に日本語で何度話しかけても返事をしなかった(韓国では人前で日本語を話すのもはばかられるため、日本語を理解できるけど返事をしなかった)という興味深いエピソードも紹介されていました。
 

まとめ

漫画ですが、文字も多いということもあり非常に読み応えがありました。

台湾の歴史や、台湾がどのような環境下におかれているかなど、そのあたりの全体像をつかむきっかけとして役に立つ本だと思います。

今回は以上です。
 

 

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