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台湾ドラマ「ダーダオチェンの夢」(原題:紫色大稻埕)を見た感想

 
Netflixで「ダーダオチェンの夢」を見終わりました。

面白いというか、非常に興味深いドラマでした。

 

 

台湾ドラマ「ダーダオチェンの夢」(原題:紫色大稻埕)を見た感想

あらすじ

日本統治時代のダーダオチェン(大稻埕:現在の迪化街あたり)を舞台に、主人公の江逸安(茶業を営む一家の一人息子)を中心にストーリーが展開されます。

主人公の逸安は絵を描くのが好きで、一人息子にもかかわらず家業に関心をもてないでいる、そんな青年です。

日本統治時代、中国国民党支配の時代、それぞれの時代の波に翻弄されながら生きていく逸安と彼を取り巻く台湾の人々の様子が描かれたドラマです。

 

みどころ

台湾人から見た日本統治時代の台湾を知ることができる

日本統治下にあった台湾の人々がどのように感じていたのか、日本人とは平等に扱われない悔しさや、自分たちのアイデンティティを守っていきたい気持ち、などを知ることができます。

その一方でこのドラマでは、絵を勉強するために日本への留学を希望する若者たちのことも描かれています。

主人公の逸安もそのうちの一人です。

当時、留学などで多くの台湾人が日本に来ていたということもこのドラマで知りました。

 

当時の実在の人物たちが多数出てくる

主人公の逸安は架空の人物のようですが、彼の知り合いというかたちで、当時の実在の人物たちが登場します。

印象に残った3人を紹介します。

郭雪湖(1908-2012)

このドラマでは逸安の幼なじみとして登場します。

日本統治下の台湾画壇で若くして有名になった画家です。

郭雪湖もやはり時代の波に翻弄され、台湾→日本→アメリカへと活動拠点を移しました。

ドラマでも紹介されている、「南街殷賑」という彼の作品は、当時の大稻埕のにぎわっている様子が生き生きと描かれた絵で、とても印象に残りました。

彼の絵は台北市立美術館で展示されているようなので、次回台湾に行ったときはぜひ訪れたいなと思いました。

 
蔣渭水(1890-1931)

蔣渭水は、日本統治時代の台湾に民主主義の種を播いた社会運動家です。

医学校を卒業後、大稲埕に大安医院を開設する一方で、台湾文化協会と台湾民衆党を創設し、民主化運動を指導した人物です。

「台湾の孫文」とも言われています。

志半ばで病気のため41歳という若さで亡くなりました。

昨年の10月7日に、蒋渭水の記念館「渭水驛站」が大稲埕でオープンしました。

ここもぜひ訪れてみたいです。

 
陳澄波(1895-1947)

陳澄波は、台湾人洋画家として初めて帝国美術院展覧会(帝展)に入賞した人物です。

ドラマ内では、逸安たち画家を目指す若者たちの先輩として登場します。

日本統治時代に日本に留学して、東京美術学校で絵画を学びました。

台湾に戻ってから「二・二八事件」で、嘉義駅前で銃殺されました。

「二・二八事件」とは?
1947年2月28日に発生。中国国民党政権による長期的な白色テロ(民衆への弾圧・虐殺)の引き金となった事件です。

 

印象に残ったシーン

日本人も何人か登場するのですが、逸安一家と付き合いのある会社の日本人社長さんはとてもいい人でした。

日本の統治下でも、悪い日本人ばかりではなかったということが描かれていて日本人としては、ちょっとほっとした気持ちになりました。

 

こんな人にオススメします

台湾旅行のリピーターで、台湾についてもっと知りたいと思っている方、また「迪化街」(ディーホアジエ)に行ったことがある方にぜひおすすめしたいです。

ドラマなのでエンターテイメントとして楽しみつつ、日本統治時代の台湾の様子を気軽に知ることができます。

このドラマのセリフはほぼほぼ台湾語です。

そのため、ドラマを見ながら中国語の勉強をしたいという方には残念ながらおすすめできません。

私はこのドラマで初めて台湾語をがっつり聞きましたが、全然と言っていいくらい理解できませんでした。

台湾語と中国語って本当に全然違うんですね。

台湾の人たちは日本統治下時代は日本語教育を受けたので、日本が戦争に敗れて台湾から去り、台湾が中国国民党支配下となった時点では中国語(北京語)は話せなかったんですよね。

よくよく考えたらそうなんですが、そのこともこのドラマを見て知りました。

 

まとめ

「大稲埕」(ダーダオチェン)、現在の「迪化街」(ディーホアジエ)は、乾物問屋街です。

ドライフルーツや漢方薬などを取り扱っているお店がずらっと並んでいて、お土産を買いにたくさんの日本人観光客が訪れる場所です。

最近はおしゃれな雑貨屋さんやカフェも次々できて、ますます魅力的な街になっています。

「ダーダオチェンの夢」を見てから「迪化街」を訪れると、きっと今までとは違った感覚で「迪化街」を歩くことなると思います。

私も今度台北に行くときは真っ先に「迪化街」に行きたいと思います。

 
現在、「ダーダオチェンの夢」はNetflixで見ることができます。

興味がある方はぜひ見てみてください!

 
今回は、以上です。

 
<参考> 台湾の歴史を知ることができる映画を紹介した記事も書いています。
映画で台湾を知ろう おすすめ5選(歴史、日本との関係、美しい台湾)

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